
ドローンの普及が進む中、無人航空機の安全な運用を確保しつつ、産業活用を推進するための法整備が進んでいます。2025年(令和7年)2月、国土交通省は「無人航空機の飛行に関する許可・承認の審査要領(カテゴリーⅡ飛行)」を改正し、飛行許可・承認の審査を迅速化する方針を打ち出しました。本記事では、今回の改正内容とその影響について詳しく解説します。
1. 無人航空機の飛行ルールとは?
無人航空機(ドローン)を飛行させる際には、航空法により一定のルールが定められています。特に、規制された空域や飛行方法に該当する場合には、「特定飛行」として国土交通大臣の許可・承認が必要になります。
特定飛行に該当するケース
- 空港周辺・高度制限エリアでの飛行
- 人口集中地区(DID)上空での飛行
- 夜間飛行・目視外飛行
- 人や物件から30m未満の飛行
- 危険物を輸送する飛行
- 物件投下を伴う飛行
これらに該当する飛行を行う際には、事前に国の許可を取得する必要があります。
2. 飛行形態に応じたカテゴリー分類
無人航空機の飛行は、そのリスクレベルに応じて以下の3つのカテゴリーに分類されます。
カテゴリー | 許可・承認の要否 | 特徴 |
---|---|---|
カテゴリーⅠ | 不要 | 規制されていない空域・方法での飛行 |
カテゴリーⅡ | 必要 | 第三者上空を飛行しないが、特定飛行に該当する飛行 |
カテゴリーⅢ | 必要 | 第三者上空での飛行を行う場合 |
カテゴリーⅡに該当する場合、飛行経路下の立入管理措置を講じることで、第三者の上空を飛行しない形で安全に運用する必要があります。
3. 令和7年3月の審査要領改正のポイント
2025年3月24日から施行予定の改正では、無人航空機の飛行許可・承認手続きが簡素化され、より迅速に許可が得られるようになります。
主な改正内容
- 審査手続きの迅速化:飛行申請の許可・承認までの期間を最短1日で完了させる仕組みを導入。
- DIPS2.0(ドローン情報基盤システム)の改修:電子申請の簡素化、審査プロセスの合理化を実施。
- 飛行マニュアルの標準化:一部の飛行条件において、共通のマニュアルを利用可能にし、申請者の負担を軽減。
この改正により、ドローンを活用した物流・測量・農業などの事業化が一層進むことが期待されています。
4. DIPS2.0の改修と申請手続き
ドローンの飛行許可・承認申請をオンラインで行うためのシステム「DIPS2.0」も改修され、より使いやすくなります。
改修スケジュール
- 2025年3月17日~3月24日:DIPS2.0のシステム改修期間(この間、新規申請や変更申請は受付停止)
- 2025年3月24日:新システム稼働開始
申請を予定している方は、このスケジュールに留意し、計画的に準備を進めることが重要です。
5. 申請時の注意事項
今回の改正により、申請手続きがスムーズになる一方で、従来の手続きとは異なる点もあるため、以下の点に注意してください。
- 飛行申請の受付停止期間を確認:3月17日~3月24日の間は申請受付が停止されるため、計画的に申請を行いましょう。
- 改正後の審査基準を確認:飛行マニュアルの新基準など、適用されるルールを十分に理解することが重要。
- DIPS2.0の変更点に対応:新しいシステムでの申請方法を事前に把握し、スムーズな手続きを目指しましょう。
まとめ
2025年3月に施行予定の「無人航空機の飛行に関する許可・承認の審査要領(カテゴリーⅡ飛行)」の改正は、ドローンの安全な運用を確保しながら、事業化を加速させるための重要な一歩です。
- 飛行許可・承認の迅速化により、最短1日での許可取得が可能に!
- DIPS2.0の改修により、申請プロセスが簡素化!
- 3月17日~24日の申請受付停止期間に注意!
今後、ドローンの活用がさらに広がることが予想されます。事業者・個人問わず、最新のルールを把握し、安全かつスムーズな飛行計画を立てましょう!