JCIP(Japan Construction Industry electronic application Portal)とは?

JCIP(ジェーシップ)は、2023年から国土交通省が本格運用を開始した、建設業許可・経営事項審査の電子申請専用ポータルサイトです。

これまで紙で提出していた手続きが、オンラインで一元的に申請・確認・管理できるようになったことで、建設業者・行政書士・官公庁双方にとって業務の効率化が図られます。


✅ 対象となる主な申請業務

分類対象手続き
建設業許可新規申請、更新、業種追加、変更届、廃業届など
経営事項審査(経審)経審申請(電子入力)、評点確認、変更届出
その他申請進捗確認、事前相談、添付書類の提出等

🔐 利用の前提:gBizIDとの連携

JCIPを利用するには、法人・個人事業主が「gBizIDプライム」または「gBizIDエントリー」を取得していることが前提です。

◆ gBizIDとJCIPの関係

項目内容
gBizIDプライム電子申請の認証基盤。法人代表者等が取得
gBizIDを使ってログインJCIPと連携し、代表者や代理人の申請が可能に

💻 JCIPの使い方:5つの基本ステップ

  1. アカウント作成(gBizID連携)
    • 法人名義・行政書士名義などでアカウントを作成
  2. 申請者情報・事業所情報の登録
    • 企業の基本情報、担当者、所在地などを入力
  3. 申請種別の選択
    • 「建設業許可」「経審」などの区分を選択
  4. 必要項目の入力と書類の添付
    • 財務情報、役員情報、工事実績等をフォームに記入
    • 添付書類はPDF形式でアップロード可
  5. 電子署名・送信・申請状況の確認
    • 電子署名はgBizIDにより付与され、オンライン提出完了

📁 アップロード可能な書類(例)

  • 決算書(PDF)
  • 定款・登記簿謄本
  • 技術者資格証明書
  • 納税証明書(e-Tax対応可)
  • 各種変更届出書 など

📌 JCIPの主なメリット

メリット内容
オンライン完結窓口訪問・郵送不要、24時間受付可能
書類の一元管理過去の提出履歴や事業者情報の再利用が可能
入力支援機能あり入力中にリアルタイムでエラーチェック・保存機能あり
行政書士代理申請にも対応委任状を添付すれば、士業による申請も可能

⚠ 注意点・課題

  • 自治体ごとに対応状況が異なる(東京都・神奈川県等は段階的に対応)
  • 電子証明書(gBizID)の取得に時間がかかる(2〜3週間目安)
  • 添付ファイルの形式・容量制限に注意(10MB以内など)
  • ブラウザはEdgeまたはChrome推奨

🧑‍⚖️ 行政書士の実務的視点からのポイント

  • JCIPにより、建設業許可業務の外注・クラウド対応がしやすくなる
  • 過去の申請データをテンプレート化できるため、複数顧客対応に効率的
  • gBizIDの取得からサポートすることで、顧客への付加価値提案が可能

🔗 関連リンク(公式)


✅ まとめ

項目内容
JCIPとは建設業許可・経審などを電子申請するための国交省の公式ポータル
利用条件gBizIDが必要(法人代表者または委任された行政書士)
主な機能申請・変更・進捗管理・添付ファイル提出など
実務上のメリット非対面申請が可能となり、全国対応・管理の効率化が期待できる

📌 JCIPの初期設定・gBizIDの取得・添付書類のデジタル化など、導入時のサポートが必要な場合は、行政書士としてトータル支援が可能です。導入支援パッケージや操作レクチャーもご案内できますので、お気軽にお問い合わせください。