「日本語教育機関での短期留学」4か月の在留期間の留学生が特定技能に変更するための方法

4か月の在留期間を持つ留学生が「特定技能」へ変更する場合、在留資格の変更許可申請を適切に進める必要があります。しかし、4か月という短期間の留学は通常「日本語教育機関での短期留学」などに該当し、そこから特定技能へ切り替えるのはハードルが高い場合があります。以下、特定技能への切り替え手順を詳しく解説します。


1. 事前準備と前提条件の確認

特定技能へ変更するためには、以下の条件を満たしていることが必要です。

特定技能1号の基本要件

  1. 特定産業分野の確認
    • 特定技能は14分野に限定されているため、希望する職種が該当するか確認する。
      • 介護
      • 外食業
      • 宿泊業
      • 農業
      • 漁業
      • 飲食料品製造業
      • 素形材産業
      • 産業機械製造業
      • 電気・電子情報関連産業
      • 建設
      • 造船・舶用工業
      • 自動車整備
      • 航空
      • ビルクリーニング
  2. 技能試験・日本語試験に合格していること
    • 技能試験(各分野ごとに実施される)に合格することが必要。
    • 日本語能力試験(JLPT N4相当以上)、または特定技能分野の日本語試験に合格。
      https://www.prometric-jp.com/en/ssw/test_list/
  3. 雇用契約の締結
    • 特定技能を受け入れる企業と雇用契約を締結し、「特定技能雇用契約書」を取得する必要がある。
    • 企業が「特定技能制度に基づく支援計画」を作成する必要がある(介護分野を除く)。
  4. 在留資格の変更申請が認められるケース
    • 4か月の在留期間の留学生は、基本的に「短期の日本語留学」として認識されるため、特定技能への直接変更は困難な場合がある。
    • しかし、技能試験合格済みであり、特定技能の雇用契約を結べる企業がある場合、許可の可能性が高まる。

2. 特定技能への変更手続き

手順①:特定技能の試験合格

  • 特定技能の対象分野ごとの技能試験を受験し、合格する。

手順②:雇用契約の締結

  • 特定技能を受け入れる企業と雇用契約を結ぶ。
  • 企業は「1年以上の契約期間」で「フルタイム勤務」である必要がある。

手順③:必要書類の準備

  • 在留資格変更許可申請書
  • パスポート・在留カードのコピー
  • 技能試験合格証明書
  • 日本語能力証明書(JLPT N4以上 or 特定技能日本語試験)
  • 特定技能雇用契約書
  • 支援計画書(受入企業が作成)
  • 住民票
  • 納税証明書(課税証明書・納税証明書)(過去に就労していた場合)

手順④:入管への申請

  • 管轄の出入国在留管理局に「在留資格変更許可申請」を行う。

手順⑤:審査(約1~3か月)

  • 入管で審査が行われ、問題なければ「特定技能1号」の在留資格が許可される。

3. 在留資格変更の成功率を上げるポイント

技能試験・日本語試験の早期合格

  • 4か月の短期間では、技能試験・日本語試験の合格がネックになるため、事前に準備しておくことが重要。

特定技能の受入企業の確保

  • 受け入れ企業が「特定技能受け入れ可能」であり、支援計画が整っていることを確認する。

「特定技能」への切り替え実績のある企業を探す

  • 特定技能の受入れ経験がある企業は、申請書類の作成や支援体制が整っているため、審査がスムーズに進む可能性が高い。

入管への相談

  • 4か月の留学生からの変更はケースバイケースで判断されるため、事前に入管へ相談するのも有効。

4. 特定技能へ切り替えが難しい場合の代替案

① 技能実習を経由するルート

  • 4か月の留学生の場合、特定技能への直接変更が難しい場合があるため、「技能実習」で一度就労経験を積み、技能実習2号修了後に「特定技能1号」へ変更する方法も考えられる。

② 一度帰国して「特定技能ビザ」を取得

  • 4か月の留学期間終了後、一度帰国し、特定技能ビザを取得して再入国する方法もある。

③ 「特定活動(就職活動)」を申請

  • もし在留期限が迫っている場合、「特定活動(就職活動)」の申請を検討することで、在留期間を延長できる可能性がある。

5. まとめ

4か月の在留期間の留学生が特定技能へ変更するには、**「技能試験と日本語試験の合格」「特定技能の雇用契約」「必要書類の準備」**が必須です。しかし、ケースによっては直接の変更が認められないこともあるため、技能実習ルートや特定活動の利用など、他の選択肢も検討することが重要です。

スムーズに手続きを進めるためには、特定技能の実績がある企業を見つけることが成功の鍵となります。行政書士に相談し、適切な手続きを踏んで在留資格変更を成功させましょう。